ロシアは最初に投入した半数の兵を損耗している!

ロシア軍は、すでに約3万人の死者とその約3倍程度の負傷者を出している。このため少なく見積もっても最初に投入した18万~20万人の兵の約半数は戦闘不能の状態にあるとみられる。その後、募集した兵や外国人の傭兵などを投入してその兵の規模は維持しているようだが、訓練されていない兵がどれほどの働きができるのだろうか?

プーチンは特殊作戦としているため、国民総動員令を出してはいない。戦争ということになれば、国民を総動員して戦争に勝つというだろう。しかし、それをしていない。いやできないのではないか?


ロシアでは12日、国家として主権を宣言した「ロシアの日」を迎え、プーチン大統領が首都モスクワで演説を行ったほか、ロシア側がすでに掌握したと主張するウクライナの東部や南部でも祝いの行事が行われました。


ウクライナの東部では、ルハンシク州の激戦地セベロドネツクで砲撃で橋が破壊されるなど、ロシア軍の攻勢が一層激しさを増しています。 


ウクライナのゼレンスキー大統領は12日、新たに公開した動画で「ロシア軍はドンバスに予備役の部隊を配置しようとしているが、訓練不足の徴集兵などを戦場に投入しようとしているようにみえる。

ロシア軍の将軍たちは国民を数の上で優位に立つための捨て駒としか見ていない」と述べ、自国の兵士の命さえ軽視しているとロシア側の姿勢を批判しました。 

東部の戦況について「セベロドネツクでは激しい戦闘が至る所で続いている。リシチャンシクやスラビャンスクなどの方面にもロシア軍は圧力を強めている」と述べ、ロシア軍がセベロドネツク以外の東部の都市にも攻勢をかけているとの見方を示しました。

ウクライナ情勢マップ 2022年6月13日 午前4時時点(日本時間)  

    

ロシア軍は12日、攻勢を強めるウクライナ東部ルガンスク州で、要衝都市セベロドネツクとドネツ川対岸の都市リシチャンスクを結ぶ橋を破壊した。ウクライナ側の地上補給路を断つ狙いがあるとみられる。セベロドネツクの完全制圧に向けて市街地でも地上攻撃を続けた。

ロシアの戦法は、第2次世界大戦時と変わらない!

第2次世界大戦以降の重戦力同士の戦いは、徹底的に空爆と砲兵射撃をしてから戦車部隊を突進させるという方式で行われていました。しかし今回のウクライナ戦争では、両軍共に航空優勢を獲れない状態で、上空にはドローンが飛び交っています。戦場は砲兵が主役の状況になっています。

ロシア砲兵部隊は、長射程ロケット砲をウクライナ軍砲兵の射程外から使い、瞬間制圧力でウクライナ軍砲兵部隊陣地を徹底的に叩きます。さらに、その後方にいる兵站部隊も叩き、大きなダメージを与えています。


ナチスドイツ軍が、その発射音から『スターリンのオルガン』と恐れた、世界最初の自走式多連装ロケット砲『カチューシャ』の一斉射撃と同じ戦法です。 

 砲撃が終わると、ロシア戦車部隊は前に出ますが、そこをウクライナ軍が対戦車ミサイルで攻撃します。


そうなるとロシア戦車部隊は一旦下がり、再び砲兵で砲撃して、また前に出る。

この繰り返しです。

ウクライナ軍は火器が足りていない!

ウクライナ軍は、情報戦でロシア軍に勝っていた。航空優勢も取られていない。市街戦ではロシア軍に膨大な損耗を与えている。しかし、砲兵部隊の重火器の装備が大きく劣っている。

M777榴弾砲は、ハリコフ近郊の反撃に有効に働いたようだ。


米英が供与を決めた、多連装ロケットシステム(たれんそうロケットシステム、Multiple Launch Rocket System=MLRS)は、長射程の阻止砲撃用としてアメリカ陸軍が開発した自走多連装ロケット砲である。主にMLRSと呼ばれる。アメリカ軍の制式名称はM270。


これが早く配備されないとロシアに押されてしまう。もちろん弾の数が多いに越したことは無い。砲弾の打ち合いをしていて、ウクライナ軍はその数で圧倒的に負けている。そしてロシア軍の射程外から攻撃できるMLRSが必要である。



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