音楽は心身に驚くほど良い効果がある!

私たちは生活の中に多くの音楽を耳にしています。その時代ごとに流行する音楽は様々です。

また、好みの音楽もそれぞれでしょう。

かつての日本の音楽は一音に一語を当てはめるのが普通でしたが、最近では外国語のように一音に何語も配置しているケースがよく見られます。まるで早口言葉のようですね。

今の時代に合っているのでしょう。

音楽療法とは?

音楽療法とは、音楽で利用者の個性を最大限引き出すアプローチです。

音楽療法は、幅広く健康維持や、心のケア、痛みや認知症の緩和など心身のケアに利用されています。

また、老若男女問わず子どもから高齢者まで、幅広い方のサポートが可能となっています。

音楽療法の効果

音楽療法は身体的なことに対して次のような効果があると言われています。

痛みやストレスの軽減

脳の活性化

表情や感情の表出

自尊心の向上

記憶の誘導(回想法)

コミュニケーションの向上


音楽を聴くと得られる健康効果は 

・免疫力がアップする! 

唄うことは、口周囲の筋肉を動かし、唾液の分泌を促します。この唾液の分泌は、免疫力のアップにつながります。

音楽療法は誤嚥性肺炎を予防できる?

音楽療法には、高齢者の死因に多い誤嚥性肺炎の予防が期待できます。

特に、「歌う」行為には効果があり、飲み込む動作に必要な喉や顎、口周囲の筋肉を効果的に刺激します。

具体的には、舌や顎を動かすことで舌の根本(舌根部)が良く動くようになります。

また、食事のとき気道に食べ物が入りにくくなり、誤嚥性肺炎の予防に繋がります。


・認知症や脳障害の回復効果あり!

受動的音楽療法

受動的音楽療法とは、音楽を聴いたり、歌の歌詞や歌の情景に合った写真から思い浮かべるといった受け身的な療法になります。施設でCDを聞いたり、地域のボランティアの方に楽器を演奏してもらうなどがあります。

能動的音楽療法

認知症の音楽療法には自分で楽器を演奏する「能動的音楽療法」がある

能動的音楽療法とは、音楽に合わせて歌う、楽器を演奏するといった、自分でアクションを起こす療法のことです。介護施設で季節の歌を合唱したり、カラオケを歌うなどがあります。


 ・リラックス効果がある! 

基本的には、その時の気持ちに合う、共感しやすい曲を聴くとストレスの緩和に役立つでしょう。例えば、イライラした気分を発散したい時には、激しめの曲を選ぶと効果的です。

逆に、気持ちが落ち込んでいる時には、ゆったりと穏やかな音楽がお勧めです。気分が落ち着いてきたら、少しずつテンポを上げていくと、元気が出るようになります。

ただし、落ち込んでいるときにあまりに暗い音楽を聴き続けてしまうと、さらにつらい気持ちが喚起されるおそれがあるので注意が必要です。

青春時代に体験したことは記憶に残りやすく、10代後半~20代にかけて繰り返し聴いた思い出の曲などは、生涯心に残るといわれています。懐かしさを感じる曲は、喜び、幸せ、満足、リラックスなどポジティブな感情を呼び起こしやすいのです。当時好きだった音楽を聴いて、ストレスフルな現実をいっとき忘れるのもよいかもしれません。



・高血圧に効く! (血圧安定)

精神的に安定することは、血圧の安定にもつながります。落ち着いた気持ちで心地よい音楽を聴くと気持ちが落ち着き、ゆったりした気持ちになれます。


・集中力がアップする! 

心地よい音楽を聴いていると集中力はアップします。

作業効率が上がる音とは?

マウスを用いた実験では、完全な無音状態では学習効果は上がらず、「ザーッ」というテレビの砂嵐のような音を聞かせると「何かを学ばせることができるようになった」という結果がでています。

人間の場合も同じで、無音状態よりは「50デシベル程度」の雑音がある場所のほうが、学習効果が上がるといわれています。

50デシベル程度とは人が何かをする物音や、気にならない程度で雨や風など自然の音が聞こえてくるような状況にあたります。場所でたとえるなら「静かな喫茶店」にいるような感覚です。

BGMの種類を変えるだけで従業員の作業効率が上がるとは断言はできませんが、作業内容に合わせてBGMの種類や音量を工夫することで、集中力をUPさせる効果を期待できる場合もあります。


・リズムに乗って疲れにくくなる!

リズムに乗て歌ったり踊ったりすると疲れにくいよ!

一緒に楽しむ

音楽療法は提供する側も一緒に楽しむことが大事なポイント。

介護施設で学生時代の合唱曲や流行した歌謡曲を歌いだすと、利用者や介護スタッフもなんらかの連帯感を味わいながら一緒に朗らかに口ずさむこともあるでしょう。家族内で共通の思い出の曲など歌えば、認知症の方でも楽しい家族の思い出などを正確に思い出すことがあります。

認知症の方も介護する方も、一緒に音楽に触れることで、その場の雰囲気もより明るく楽しくなることが多くなり、音楽療法の効果が高まります。簡単なものから日常の介護生活に取り入れてみるのも良いでしょう。

音楽で痛みを感じにくくなる?

音楽は知覚や思考をつかさどる大脳皮質や、情動や記憶をつかさどる大脳辺縁系など、脳の多くの領域に作用することから、音楽を聴くことに没頭すると、「快楽ホルモン」であるドーパミンが分泌され、気分を紛らわし、楽しさやリラクゼーション反応を引き起こします。その結果、痛みを感じる神経への情報伝達が鈍くなると考えられます

Biwako Wellness Academy

BWAは、Wellnessをテーマに「活き活きと輝く」ことを目標として、皆様の目指すものへの挑戦をサポートする情報を提供していきます。

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