ウクライナ軍は6月30日、ロシア軍が占領していた黒海沿岸の要衝ズメイヌイ島をミサイルで攻撃し、露軍の部隊が撤退したと発表した。「ミサイルと砲撃で島が炎上し、敵は慌てて逃げ出した」としている。
一方、ロシア国防省は30日の発表で撤退を認めた上で、ウクライナ産穀物の輸出に向けた国連の活動に協力するためだと主張した。
米国防総省高官は1日、ウクライナ軍が黒海西部のズミイヌイ(蛇)島を露軍から奪還した際、米国が供与した地上配備型対艦ミサイルシステム「ハープーン」で露軍の補給艦を攻撃したことが効果を発揮したとの見方を示した。
ウクライナ軍にとってズメイヌイ島は重要な拠点である。それは、ロシア軍がウクライナ侵攻直後に占領したことからも分かる。ロシア軍が逃げ出すぐらいだから正確なミサイル攻撃で火器をやられてしまったのだろう。最早ズメイヌイ島のロシア軍は、防空システムが機能しなくなっていたのである。
2月にはロシア黒海艦隊旗艦のミサイル巡洋艦「モスクワ」によって、ズミイヌイ島/蛇島はロシア軍に奪われた。しかし、反撃に出たウクライナ軍が4月に「モスクワ」を撃沈させた。この「モスクワ」の沈没は、その後の戦況に大きな影響を与えたことだろう。
バイデン米大統領は6月30日、スペイン・マドリードであった北大西洋条約機構(NATO)首脳会議の閉幕後、記者会見に臨んだ。「歴史的なサミットだった。ロシアの脅威と中国による国際秩序への挑戦に立ち向かうために同盟の力を結集させた。NATOの領域を隅々まで守り抜く」と強調。ウクライナに対し、近く防空システムを含む約8億ドル(約1000億円)規模の支援を実施する方針を明らかにした。【関連記事】バイデン氏、ウクライナに1000億円軍事支援を表明
インドネシア大統領がプーチン氏と会談
ロシアのプーチン大統領は6月30日、今年の主要20カ国・地域(G20)議長国であるインドネシアのジョコ大統領とモスクワで会談した。
ジョコ氏は前日に会談したウクライナのゼレンスキー大統領からの書簡をプーチン氏に渡したことを明かした。
ジョコ氏は29日にウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪問し、ゼレンスキー氏と会談。ロシア側との和平交渉の開始を求め、「ゼレンスキー氏のメッセージをプーチン氏に伝達する役割を申し出た」という。
この戦争は、両国にとって長引けば長引くほど厳しいものとなる。対話のチャンネルが維持されること、そして、早く停戦あるいは終戦となって欲しいものである。
日本もウクライナ難民を少し受け入れているがまだまだ少ない。言葉の問題はあるが、ウクライナ難民を助ける方法はないものだろうか?
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