タンパク質を十分にとれば空腹感がなくなり、1日の摂取カロリーが抑えられる!
ダイエットの主流であるエネルギー制限ダイエットは、脂肪だけでなく筋肉も減らしてしまいます。この筋肉の減少を防ぐ栄養素もタンパク質です。食事やプロテインでしっかりとタンパク質を摂取することは、エネルギー制限ダイエットによる筋肉量の減少を防ぐだけでなく、もっと食べたいという食欲も抑え、ダイエット効果を高めてくれる可能性があるのです。
サリー大学のFallaizeらは、非肥満の男性を対象に、朝食で卵をのせたトーストを食べると、トーストとシリアル(牛乳入りのコーンフレーク)またはクロワッサンとオレンジジュースを食べるよりも、空腹感がヘリ、満腹感が高まり、その後の昼食のエネルギー摂取量が低下し、夕食の食べる欲求が低下することを報告しています(Fallaize R, 2013)。
タンパク質がしっかりと満たされていれば、無駄な食欲は湧かない!
あなたの食欲が止まらないのは、タンパク質が不足していることが原因かもしれません。
タンパク質が足りないと食欲が収まらずにモリモリ食べてしまいます。 逆に、タンパク質をしっかりと補っておくと腹持ちがよく、無駄な間食や食べ過ぎを抑えてくれます。
この記事ではオックスフォード大学の研究結果を参照しながら、タンパク質をしっかりと補っておくと腹持ちがよく、タンパク質が足りないと食べ過ぎてしまう科学的根拠を解説し、ダイエットに使える豆知識をご紹介します。
この事実を知らないと、あなたは食べ過ぎの呪縛から解放されずにブクブクと太り続けてしまうでしょう。
タンパク質が満たされていると腹持ちがよくなる理由
タンパク質が体内に十分に満たされている
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これ以上補給する必要がないと脳が判断
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空腹を感じない
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腹持ちがよい
たとえば、料理をする食材が足りないとき「食材買ってこなくっちゃ」と自分で買い物に行ったり、他の人のお願いしたりして食材を確保します。
必要十分な食材が集まれば「食材全部そろったから、もう買わなくていいな」と認識します。
これを科学的に証明したものが、オックスフォード大学が発表した「プロテインレバレッジ説」です。
プロテインレバレッジとは「人間の食欲とタンパク質の摂取量は逆相関関係にある」という仮説です。
わかりやすく言えば「タンパク質が足りないと食欲が続き、タンパク質が十分に足りると食欲がなくなる」ことを表しています。
「レバレッジ」とは、てこのチカラのことです。
てこを使うと小さなチカラで大きな作用を得ることができます。
小さなチカラで大きな結果を生み出すことを「レバレッジを効かす」と表現します。
つまり、「少量のタンパク質が大きな食欲を生み出すことを左右する」と言えます。
プロテインレバレッジ説は仮説として提唱されましたが、その後さまざまな研究結果が報告され、タンパク質の摂取量はカラダの全エネルギー摂取量と逆相関関係にあったことが証明され、プロテインレバレッジ説が正しかったと結論づけています。
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